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-バックナンバー- 20006年9月号
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女性の悩み相談室
メタボリックシンドローム
大西レディスクリニック院長
プロフィール
奈良医大付属病院、県立西宮病院などを経て市立松原病院では副院長兼産婦人科部長として勤務。現在、宝塚市にて大西レディスクリニックを開業、同院長。
http://www6.ocn.ne.jp/~gyn/~gyn/

  メタボリックシンドロームという言葉、最近よく耳にされるのではないでしょうか。
 生活習慣病といわれる高血圧や高脂血症、糖尿病、肥満などはそれぞれ別の病気ではなく、内臓の周囲に脂肪がつく内臓脂肪型肥満が原因であることが分かってきました。そして、この状態がメタボリックシンドロームなのです。では気になる診断の基準をご紹介しましょう。
 
まず、ウエストが90cm(男性は85cm)以上であれば、どんな身長であれ、要注意。それに加えて次の(1)から(3)のうち、2つ以上当てはまればメタボリックシンドロームと言えます。
(1)上の血圧が130以上または、下の血圧が85以上
(2)中性脂肪(トリグリセリド・TG)が150以上またはHDLコレステロールが40未満
(3)糖尿病ないし空腹時血糖が110以上
 
それぞれの重症度はそれほどでもなかったり、境界域でも、2つ3つと重なると安心はできません。これらの要素は動脈硬化を引き起こし、そして動脈硬化が進行すると脳や心臓などの血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞など生死に関わるような病気になる危険度が健康な人に比べてぐっと高くなります。
 ひょっとして私も・・・?と思われた方、市の基本検診(費用:1、000円・国保加入者や70歳以上は無料)で上記の項目をチェックしてみてはいかがですか。

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