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-バックナンバー- 2003年11月号

 2004年、宝塚歌劇は90周年を迎える。100周年を視野に入れたラインナップが早々と発表され、話題満載の公演に楽しみが募るばかりだ。その話題の一つが大和悠河さんの特別出演。まず2月20日から3月28日まで星組宝塚大劇場公演 「1914 愛」「タカラヅカ絢爛」だ。 同作品の東京宝塚劇場公演にも特出する。8月は博多座の星組公演 「花舞う長安」「ロマンチカ宝塚'04」もある。  

ところで、こうして見ていくと、本来の宙組公演への大和悠河さんの出演は今回の「白昼の稲妻 」「テンプテーション!」 のあと、まだ空白である。ということは、絶対に見逃すわけにはいかない舞台ではないか。

「レビューで初めて女役の場面をいただき、それが私的には新たな挑戦という感じで、和央ようかさんを前にドキドキしながら踊っています。専科の初風緑さんには月組時代にお世話になりましたし、水夏希さんとも久しぶりにご一緒でき、楽しんでいます」
大和悠河さんが95年に入団後、配属された月組には、2学年上の水夏希がいた。「下級生の頃を思い出すと必ず水さんと同じ場面で踊っていて、いつも近くで見させて頂いていました」  
 
©宝塚歌劇団

 

2年後に水夏希が花組に移籍して以来、実に7年ぶりの顔合わせである。 振り返ってみると、大和悠河さんの星組特別出演「雨に唄えば」を皮切りに、意外な組み合わせによるスター競演はとどまるところを知らないようだ。  

宝塚は一つ、というのが90周年のテーマだから、来年も組を離れての特別出演は大和さんのほかにもさまざまに行われて、 そのどれもが一期一会の貴重な舞台であると言っても過言ではない。

「この世界では、自分がどうしたいのか、きちんとわかっていないと前には進めません。自分から目を逸らさず全てを見つめることで、 次の課題が見つかります。 これからは大和悠河という自分を舞台でもっとしっかりお見せできるように、がんばっていきたいと思います」  

落ち込んだ時ほどパワーが出るという若さ溢れる天性の舞台人にかかる期待は大きい。 大和悠河さんの内部にも変化が起きていたのである。  

大和悠河さんは8月の博多座で初めて、宙組メンバーと一緒に舞台に立った。いま充実期にある宙組トップコンビが率いる「鳳凰伝」「ザ・ショー・ストッパー」である。すでに宝塚大劇場と東京宝塚劇場で完成している作品だ。大和悠河さんは、稽古場で一からのスタート。持ち時間の大きな差を埋める作業が待ち受けていた。

「オフも仲良くできるかな、 なんて考えていたのは一瞬。お稽古が始まったとたん、みんなの完成度に追いつくことに必死でした。でも幕が開いたら、もうずっと前から宙組にいたみたいに馴染んで、仲良くしていただいて。この公演に出演できて本当によかったと思います。特に「鳳凰伝」はテーマが大きく深い作品で、 私の財産になりました。バラクという役はイメージを白や黒に決めないで、まず台本をしっかり読み込んだ上で、和央ようかさんのカラフとの男の友情を大切に演じようと心がけました。組替えを経験したおかげで、 組にこだわるのではなく、一つの作品をみんなで創り上げていくことに意義があると感じたので、来年も他の組に特別出演させていただきますが宝塚は一つの精神でがんばりたいと思います」  

2004年、宝塚歌劇は90周年を迎える。100周年を視野に入れたラインナップが早々と発表され、話題満載の公演に楽しみが募るばかりだ。その話題の一つが大和悠河さんの特別出演。まず2月20日から3月28日まで星組宝塚大劇場公演 「1914 愛」「タカラヅカ絢爛」だ。 同作品の東京宝塚劇場公演にも特出する。8月は博多座の星組公演 「花舞う長安」「ロマンチカ宝塚'04」もある。  

ところで、こうして見ていくと、本来の宙組公演への大和悠河さんの出演は今回の「白昼の稲妻 」「テンプテーション!」 のあと、まだ空白である。ということは、絶対に見逃すわけにはいかない舞台ではないか。

「レビューで初めて女役の場面をいただき、それが私的には新たな挑戦という感じで、和央ようかさんを前にドキドキしながら踊っています。専科の初風緑さんには月組時代にお世話になりましたし、水夏希さんとも久しぶりにご一緒でき、楽しんでいます」
 大和悠河さんが95年に入団後、配属された月組には、2学年上の水夏希がいた。「下級生の頃を思い出すと必ず水さんと同じ場面で踊っていて、いつも近くで見させて頂いていました」  

2年後に水夏希が花組に移籍して以来、実に7年ぶりの顔合わせである。
 

振り返ってみると、大和悠河さんの星組特別出演「雨に唄えば」を皮切りに、意外な組み合わせによるスター競演はとどまるところを知らないようだ。  

宝塚は一つ、というのが90周年のテーマだから、来年も組を離れての特別出演は大和さんのほかにもさまざまに行われて、 そのどれもが一期一会の貴重な舞台であると言っても過言ではない。

「この世界では、自分がどうしたいのか、きちんとわかっていないと前には進めません。自分から目を逸らさず全てを見つめることで、 次の課題が見つかります。 これからは大和悠河という自分を舞台でもっとしっかりお見せできるように、がんばっていきたいと思います  

落ち込んだ時ほどパワーが出るという若さ溢れる天性の舞台人にかかる期待は大きい。

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インタビュアー
 名取千里(なとり ちさと)

  (ティーオーエー、日本広報学会会員/現代文化研究会事務局
  /宝塚NPOセンター理事
  主な編著書
  「タカラヅカ・フェニックス」 (あさひ高速印刷)
  「タカラヅカ・ベルエポック」(神戸新聞総合出版センター)
  「仕事も!結婚も!」(恒友出版)

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