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-バックナンバー- 2001年10月号

 二度目の新人公演主演は、 新世紀の幕明けを飾った宝塚大劇場公演 「華の業平」 の在原業平役に挑んだ。
 「女性が誘われるように寄ってくる色香を出すのがむつかしい。 出そうとして出せるものではないし、 無理につくると不自然になるし。 悩みながら、 稔幸さんの業平を勉強させてもらいました。 この作品は11月に東京公演が始まりますが、 私にとって最後の新人公演になります」
 宝塚大劇場公演と東京公演の間に別の本公演が入ることも異例だが、 トップの稔幸が10月1日付けで退団するため、 新トップ香寿たつきが稔幸からバトンを受けて業平役を演じるのも話題である。 新人公演メンバーでは高子役を演じた映美くららが月組のトップ娘役になり、 基経役の椿火呂花も宙組に移籍。 新メンバーと組むことになる業平役の真飛聖さんの心境は?
 「お二人の業平をそばで勉強させていただけるのは、 幸せです。 今が色んな勉強が出来る時だなと実感しています」
 3歳からクラシックバレエを習い、 将来の夢もバレリーナになることだった。 その夢は身長がのびすぎて叶えられなかったが、 友人に勧められた宝塚でミュージカルのおもしろさを知った。 初舞台は1995年、 阪神大震災の年だ。 「すぎたことは大抵、 忘れるんですが、 初めて人前でロケットを披露したときに感動して大泣きしたことは忘れられません」
 2000年、 ベルリン公演に選抜メンバーで参加した。 負けず嫌いだそうだが、 大型新人の華やかさがまぶしい人である。

 

 

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